山吹は春から夏にかけて鮮やかなオレンジがかった黄色の花を咲かせる落低木です。その山吹の花の輝くような色が山吹色で、古くは万葉集でも詠まれるなど、昔から親しまれてきました。藤原俊成は、桜が散った淋しさを忘れさえてくれるのが山吹の花…と詠んでいますが、元気をもらえる色で、オレンジ色とも辛子色とも違う、黄金に近い黄色なので、大判小判の色尾を山吹色ともいいます。山吹色の花言葉は「気品」。派手で華やかな中にも、気品を秘めた元気な色です。
古布コラージュ・アーティスト 住川 信子
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