目黒エリア情報紙ターミナル秋号の裏表紙を担当しました。
赤く色づき始めた蔦には秋の風情を感じます。琳派の絵師深江芦舟の「伊勢物語東下り、宇津山」の場面にも蔦が描かれていますが、蔦はつる科の植物。その語源も《つたわる》《つたえる》からきているとか。「宇津山」の絵の中の蔦も、都にいる「想う人」に心細い今の気持ちを伝えたい!という思いを表したものかもしれません。蔦という文字も、草冠に鳥と書いて「つた」と読みますが、葉の形、上から見ると羽を広げた鳥のよう。「読み」も「文字」も日本文化は奥深し!です。
★この作品は10月2・3・4日に代官山ヒルサイドテラス E棟ロビーのギャラリーで開催する個展に展示する予定です。
古布コラージュ・アーティスト 住川 信子
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