目黒エリア情報紙ターミナル冬号の裏表紙を担当しました。
東京、東の方にある江東区に東雲という地名がある。東雲と書いて“しののめ”と読むが難しい当て字。語源の一説には篠竹を編んだ目の粗い窓や明かりとりから入る朝の光からきているとも、だったら“篠の目”だが、それを東雲とするところが粋。夜が明け始める頃の東の空の色で、やや黄味がかった薄いピンク色。朝焼けの光に染まった東雲は、朝の張りつめた空気感を和らげる希望や期待を感じさせる優しい色。東雲に近い言葉に曙、暁、朝未来など色々あり、豊かな日本人の感性を感じる。ところで、東雲草をご存知でしょうか?東雲草とは、実は朝顔の別名。「なーんだ」とお思いかもしれませんが、朝日が昇る東雲ごろ咲き早める…花、という事で、風情がある呼び名でしょ。
古布コラージュ・アーティスト 住川 信子
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