目黒エリア情報紙ターミナル春号の裏表紙を担当しました。
「織部」は深みのある暗緑色。名前は戦国時代から江戸初期に活躍した武将であり、茶人でもある古田織部に由来する。織部は信長、秀吉、家康に仕えたが、千利休や本阿弥光悦、造園家の小堀遠州とも交流がある文化人でもあった。故郷である美濃で焼物を指導したと言われ、織部焼は大胆かつ自由な美意識を持って作り出され、深い緑色の釉薬が美しく、現代アートにも通じる斬新性がある。躍動感、流動感、エネルギーを感じる一方、渋い織部色の緑と陶器の白土色の取り合わせが品格を表しており、織部のアーティスティックな精神の深さを垣間見る。
古布コラージュ・アーティスト 住川 信子
雑誌の表紙やデザイン、空間コーディネートなどご相談ください。