もえぎ色、漢字で書けば「萌黄色」と「萌葱色」があります。 萌黄色は、春、若葉が萌え出るイメージの黄色味を帯びた明る い緑色。平安時代から使われている色で、若さを象徴する色で もあります。『平家物語』に出てくる平家の貴公子・平敦盛(17 歳)の鎧や那須与一(20 歳)も使っていた色として有名です。 一方、同じもえぎ色でも、萌葱色と書く緑色は、青ネギの濃い緑色。 歌舞伎の定式幕の3色のうちの緑色、唐草模様や獅子舞のかぶ り布は葱と書く萌葱色です。若さと伝統、二つのもえぎ色はそれ ぞれの個性があるようです。
◆古布コラージュ・アーティスト 住川 信子
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