
藍で染めた明るい青緑が浅葱色、そしてその浅葱色の薄い色が水浅葱。浅葱は葱(ねぎ)の葉に因んだ色名なので、
浅黄ではなく浅葱が正解。藍染めは藍瓶に糸や布を浸して染めますが、染める回数で色や色名が変わります。
その一番薄い色が瓶覗(かめのぞき)、それより少し濃い色が水浅葱で、染める回数が少ない分、安価だったため、
江戸時代には田舎侍の着物の裏地によく使われていたことから「浅葱裏」と言えば野暮の代名詞にもなったとか。
とはいえ、色味もネーミングも蒸し暑い日本の夏に、涼味と趣を添えてくれる、爽やかな色です。
◆古布コラージュ・アーティスト 住川 信子
公式サイト http://www.sumikawa-nobuko.com/