焼き物の青い顔料、呉須(ごす)、素焼きした白地の器にコバルゴ顔料の呉須で絵付けしたものを染付といい、江戸時代に大陸から九州の有田に伝わったといわれています。明るいものから濃い青まで色味の幅はありますが、藍色と共に日本を代表するジャパンブルーです。この呉須の青が呉須色。添えられている花は山茶花(サザンカ)。椿(ツバキ)に似ているツバキ科の植物で、“山茶花 山茶花 咲いた道… ”という歌詞がある童謡「たき火」でも有名です。椿より一足早く咲く初冬の花で、種類はたくさんありますが、生け垣などでよく見かけます。花言葉は、ひたむきな愛。楚々とした呉須のブルーによく似合います。
◆古布コラージュ・アーティスト 住川 信子
公式サイトhttp://www.sumikawa-nobuko.com/