目黒エリア情報紙ターミナル秋号の裏表紙を担当しました。
きりっとした青色、べれんす(伯林青)。1704 年、ドイツで作られ、 フランスで改良された顔料。別名プルシアンブルー、ベルリンブ ルーと呼ばれ、日本に伝わりベルリンが訛って “べれんす” “べろ藍” とも呼ばれた紺青色。歌川広重らの浮世絵にも多く用いられ、 葛飾北斎は、このべれんすを使い有名な「神奈川沖浪裏」で富士山と波を大胆な構図で表現。実はこの作品、ヴァン・ゴッホは弟に当てた手紙の中で賞賛しているとか。べれんすを通して東西文 化の影響が垣間見えておもしろい。日本では紺青とも言われ、正 岡子規は「光琳や 水紺青に 白千鳥」と美しい青と白の対比を詠んでいる。
古布コラージュ・アーティスト 住川 信子
http://www.sumikawa-nobuko.com/