目黒エリア情報紙ターミナル冬号の裏表紙を担当しました。
「茜」は山野に多く生える多年生の植物で、根から深い赤系の「茜色」と呼ばれる染料が採れる。「茜」は、古くから和歌にも登場し “あかねさす” は日・陽・昼・紫・君などの言葉にかかる枕詞で、万葉集では額田王が “あかねさす紫野行き…”と読んでおり、宝塚歌劇でも 万葉ロマン『あかねさす紫の花』として舞台化された。「茜色」というと茜雲や西の空が茜色に染まる頃…など、夕焼けの空のイメージが強いが、元日の初日の出直前の空の色を「初茜」といい、「初茜」は新年の季語になる。黄金色に輝き出す夜明け直前の、一瞬の「初茜」は明るい未来を予感させる色でもある。***雑誌の表紙やデザイン、空間コーディネートなどご相談ください。
古布コラージュ・アーティスト 住川 信子