
『古布が織りなす 新たな物語』誰かが紡ぎ・誰かが織り・誰かが染め 誰かが縫い・誰かが着た古布たちが、今、再び輝きのスポットライトを浴び セカンドステージに!これまで古くなれば建て直す、スクラップ&ビルドの時代が長く続きましたが、古ものでも現代に合わせた使い方が出来るように工夫することで新たな価値や魅力が生まれます。最近は大きな商業施設が次々と建設される一方で、古い町家を生かしたカフェやショップなども人気を集めています。このように「住」の世界でリノベーションが活発になる中、「衣」の分野でも古布を生かしたアーティスティックな活用が出来ないかと思い、取り組み始めたのが今回ご紹介する「古布コラージュ」です。どんなご家庭にも古い着物が何枚かはあるはず。おばあちゃんが大切にしていた着物だったり、何十年も前に着た想い出の品だったり。このように家の片隅で眠っていた着物や、骨董市に山積みされている中で一目惚れしたような古布たちが、新たな物語の主人公。テーマを決めたら構図を考えて組み合わせ、細工を加えながら全く新たな世界を創り出す…。この“古布のリバリューアート”は、現代だからこそ取り組みたいテーマだと思っております。今回は古い着物をキャンバス地に見立て、“思いを繋ぐ目黒川の桜”をテーマにした作品も特別展示致します。私自身初の試みである『古布コラージュ展』を、是非ご高覧頂ければ幸いです。